橙に染まる喫茶店

 

 

彼女が出来た

 

 

 

口には一切出さないけど絶対出来たな

そう実感した橙染まる喫茶店

冷めたコーヒーがただ私には少し苦くて


もちろんこんな私にだっていた事はあるし
棚に上げてるのはもちろん分かってる

 

ただ何よりも衝撃で
思った以上にダメージ食らってる私がいて
私だけ苗字で呼ばれて
その見えない彼女は大切にされていて

 

好かれてるんだか嫌われてるんだか分かんなくてただ今だに関係は続いてることだけが分かっていることで
その事実しか私にはなくて

何のドラマにもならなくて
用事がなきゃ会えなくて
月が綺麗なだけじゃ会ってくれなくて

あっけないさよならだけで立ちすくんで
絶対私になんて振り向いてくれなくて
振り向いてくれない理由なんて死ぬほどあって

ちゃんと夢を持てない私になんて振り向いてくれなくて馬鹿にされて蔑まれてもう会いたくないのにまた会える環境に4月から始まりそうでグルグル巡って

 


その見えない彼女はどんな人なんだろう

その人みたいになれたら私に振り向いてくれるのかな

いや、そんなわけはないんだ

 

 

 


今彼氏いないからいっか程度で付き合っても私はうまくいくわけなくて
なんか実感したし気がついてしまった

愛だとか恋だとかぼやくけどそれほど大事でもなくて

ただ私の隣で微笑んで欲しかっただけなのだ
そんな人が欲しかった

 

 


嗚呼、またあの人のせいでこじれていく

私の人生勝手に想ってこじれていく


正しい方向へこじれていく

 

 

 

いつまでも消えない残像